舞台について
ものがたり
不思議の国・イーハトーブへいらっしゃい。
優等生の冴島あおいと、派手なグループの中で本音を隠して生きる青木めぐるは、同じ高校に通う幼なじみ。
ある日、二人の前におしゃべりで大きなドラネコが現れた!
「イーハトーブへいらっしゃい!」と、ドラネコは不思議なワンダーランド「イーハトーブ」へいざないます。
「失くしてしまった大切なもの」を探すべく、二人は旅をすることに。
川底に生きるカニの兄弟、黙々と杉の世話をする青年、裁判で争うどんぐり達、まるで山の神のような鹿達。
イーハトーブに住む動物や人々の生きざまに触れ、あおいとめぐるが見つけたものとは・・・・・?
キャラクター紹介
冴島あおい
学年1位の優等生。めぐるとは幼なじみ。
青木めぐる
本音を言うのが苦手な高校1年生。
ドラネコ
現実とイーハトーブを自在に行き来するネコ。
カニの親子
小さな谷川の底に住んでいるカニの兄・弟・父。
虔十
心優しく口数は少ない自然や生き物を愛する青年。
山猫
毎年どんぐり達の裁判に悩まされている裁判長。
馬車別当
山猫に仕える男。山猫にとても忠実。
どんぐり達
争いごとがあり、裁判所へやってきた。
かねた一郎
10歳の賢く聡明な少年。裁判に判事として参加する。
牡鹿
鹿達のリーダー。美しく荘厳な雰囲気をまとう。
鹿達
芝草の原っぱで見つけためぐるの鞄に興味を持つ。
母熊・子熊
なめとこ山に住む熊の親子。やんちゃな子熊を母熊が見守る。
雄熊
なめとこ山に住む大きな雄の熊。山の主。
淵沢小十郎
腕利きの猟師。母と孫達を養っている。
妖精達
イーハトーブにいる風のような、泡のような、不思議ななにか。
シーン紹介
舞台に登場する
宮沢賢治作品の紹介
やまなし
小さな谷川の底に生きる、カニの親子の目線から見た情景を美しく描いたお話です。
虔十公園林
みんなに「少し足りない」と言われる青年・虔十が周囲に馬鹿にされながらも植えた杉林が、のちに子どもたちが遊ぶ立派な公園となるお話です。
どんぐりと山猫
猫からの不思議なはがきを受け取った少年・一郎が、「誰がいちばんえらいのか」と争うどんぐり達の裁判に臨むお話です。
鹿踊りのはじまり
湯治に向かう途中の百姓・嘉十が、忘れた手ぬぐいを取りに戻ると、そこに鹿たちが集まってきて、手ぬぐいを不思議そうに観察し、踊り始めます。
なめとこ山の熊
猟師の淵沢小十郎は家族を養うために熊を撃ち、肝や毛皮を売って生きています。小十郎となめとこ山で生きる熊たちの関係を描いたお話です。
ご紹介した作品のほかにも宮沢賢治の作品に登場するオノマトペ(音や状態をあらわした言葉)がミュージカル曲の歌詞に登場します。探してみてくださいね。